2021年変革へのロードマップ⑵
2021.10.19岡村 衡一郎
前回に引き続き、2021 年変革のロードマップ(図表 1)について触れていく。
前号でも、お伝えしたが、外部環境の影響を最小限に、ビジネスに主体性をもって価値をし続けていくために超えるべきバーとして、「オンリー NO.1」がある。
「オンリーNO.1」であり続けていった結果として、伝説の〇〇として語り継がれていく企業ができあがっていくのである。
ビジネスの主体性と言ったら、何か、変なニュアンスに聞こえるかもしれない。
当然、自ら事業を営んでいるのだから主体的と言える。
しかし、ここで問題にしているのは、自社集客の観点である。
特に近距離圏での吸引力が発揮できる何かを有しているのかを考えてほしい。
ネットがどんなに発達しようとも、オンラインが普及しようとも、足元商圏、例えば、埼玉県の秩父にある旅館なら県内人口の多い、さいたま市からの吸引を考えてもらえばいいだろう。
昔、神奈川県の風光明美なキャンプ場(そのエリアで集客力のある)を支援させてもらったことがあるが、顧客の 7 割は横浜市からのキャンパーであった。
キャンプ場までの動線がいいのである。
どのエリアに、自社の存在、特徴を知らせて来ていただくのかの対象エリアは明確だった。
調べた時点では特に手を打つことなく過ごしていたが、対象エリアが明確になれば、アプローチはいくらでも考えられる。
横浜市のキャンプをする人が訪れる場所、見るものに自社の特徴を打ち出していけばいいからだ。
さて前置きが長くなったが、ビジネスの主体性は、自社集客できる「オンリー NO.1」商品にかかっている。
発展のステップは、第一に看板商品を決めること。
第二に決めた看板商品を市場で相対的な一番にもっていくこと。
第三に獲得できた一番をダントツでユニークなレベルまで引き上げていくことが必要条件であった。
さきほど触れさせてもらったキャンプ場は、客層を二つの分野に特定する。
さらにキャンプ初心者の場合と上級者の場合と区分けし、合計四つの客層に分けて、それぞれにサービスを展開し続けていくことで、高い集客力を維持している。
商品サービスを磨いていく過程で、好印象を与えられる気遣いを練習し、その人はキャンプ初心者なのか上級者なのか。
このエリアでは何回目なのかを感じ取りながら、先回りして情報を出していく気配りも、全員で強化していった。
そして、さらなる「オンリー NO.1」を発展していくために「四肢構造」ができるように取り組んでいる。
続きは次回お伝えしていく。
【HOTERES「サービス・イノベーション 48手-Part2 209」2021.2.12】