03-5420-6251

ご相談窓口/9:30〜18:00

COLUMN

いい会社づくり通信

現場レポート コロナ渦の現実に立ち向かう人の声

2021.07.06岡村 衡一郎

 私たちスコラ・コンサルトでは、コロナ渦の現実に立ち向かう人の声を集めて、小冊子にまとめています。
前々回から数回に分けて、一部の声を紹介していきます。
前提が変われば取り組み方も変わる。現実に立ち向かっていく際のヒントとなれば幸いです。
※この小冊子がご希望の方は、下記メールアドレスにご連絡くだ さい。
➡ okamura-kouichiro@scholar.co.jp

—————————————————————————————–
22「不況時の五つの対策をみんなで実践 もちろん一番 大切なのは命」 製造業 経営者

 以前私は「次に訪れる大きな○○ショックを乗り越えることができれば、経営者として少しは自信を持っても良いのではないかと思っている」などとカッコつけたことを書いたことがありましたが、本当に来てみると自分一人では何もできないことを痛感します。
皆さん一人一人の存在、力がなければ一歩も前に踏み出すことができないかもしれません。

 この難局を乗り越えるためにぜひ、皆さんの力を貸して欲しいと思います。

 私たちの行なうべき大切なことは大きく二つあると思います。
一つは命を守ることです。
私自身、少し前までは、この世界的な広がりが与える日本経済における影響、我が社への経済的影響しか考えていませんでした。
しかし今は、まずは人命第一で考え直さなければならないと見方を変えました。

 自分たちの関係者にも高齢者はもちろん、小さなお子さん、またはこれから子供が産まれる妊婦さんなど、守らなければならない方たちがたくさんいらっしゃると思います。

 完璧だと言える対策はできませんが、管理部で対処の仕方をまとめてくれましたので、皆さんご確認いただき、できる限りの対策を施して欲しいと思います。
少しでもまん延を広めないためにも普段からの予防を徹底して行なってください。

 もう一つはコロナウイルス騒動中でも、その後の世界でも、生きる糧を得るために、私たちの職場を守っていかなければなりません。
また、今年の新入社員をはじめとする次世代のためにも、会社が永続的発展を続けられるようにしなければなりません。
昨年末、先月に続きこれで三度目になりますが、改めて不況時の五つの対策を覚えておいてください。

①全員で営業する(全員が一丸となって、アイデアをお客さまへご提案)
②新製品開発に全力を尽くす(全社一丸となった新製品開発)
③原価を徹底的に引き下げる(もっと経費を削減できる方法は)
④高い生産性を維持する(必要最小限の人員で緊張感を持った仕事)
⑤良好な人間関係を築く(職場の人間関係を見直し再構築する絶好の機会)

 全員の力でこの難局を乗り越え、全員でその先の新しいス テージを見に行きましょう。
—————————————————————————————–

A社では、全員で上記五つのことを確認し合って、全員で実践に移しています。
上記の五つの項目は、誰もが実践できて、不況期に強い五つの実践と言えるでしょう。
特に、全員で営業するという視点は忘れがちです。
営業部だけが営業すると考えてしまっている人も多いかもしれません。

 電話に出るとき、請求書を発行するとき、工場にお客さまが視察に来られるとき、取引先の営業マンと会う瞬間、すべてが営業の場面なのです。
確認するまでもないかもしれませんが、意外とできていないことの一つです。

【HOTERES「サービス・イノベーション 48手-Part2 186」2020.8.7.14】