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COLUMN

いい会社づくり通信

原点拡充型のモノマネされないイノベーションがはじまる

2020.06.08岡村 衡一郎

 広島県・広島市には、レストラン事業やケータリング事業を営む元気な会社、㈱イベントスがある。
社名の由来は創業原点となった事業から名付けたものだ。
現在主力のレストランやケータリング事業が確立する前に、イベント企画運営を生業としていたからである。
創業当時は、お客さまのイベントに料理を届けるだけでなく、イベントの内容決めから運営を一括でサポートしていた。

 イベントを成功させるために、司会も、屋外屋内問わずに場所選びも、誰を呼んで何をするのかという内容も、一緒に考えて実行に移していけるのを売りとしていた。
いくつかのイベントサポートをしていく中で、結婚式の料理の注文を受け始めたのが、現在のケータリング事業の柱となり、おいしい料理を追求していく中でシェフの採用が、直営のレストランにつながってきた。

 私は社長に、現在に至るまでの道のりを伺いながら、それはそれで素晴らしいと感じつつも、社名であるイベントスとのリンケージに多少なりとも違和感というか、もったいなさを感じていた。
イベント運営から、ケータリング、レストランへ。
そして、ここ数年は、料理の素材を追求すべく農園事業や里山レストランへと、確実に事業を広げてきた。
食というキーワードのもと一貫性のあるストーリーでの貢献領域が充実かつイベントという原点が加われば、さらによくなるという直観である。

 社長とメンバーとのディスカッションを繰り返し行なっていく中で、 現在の事業にイベントという要素を掛け算すると何になるのか、に問いを立てた。
レストランに来るのも、ケータリングを頼むのも、お客さまにとってはイベントだ。
何らかの催しを支えるためにケータリングはあり、何らかの節目、昇進や会議後、記念日などにレストランを利用している人も多いはずだ。
しかし、自分たちは、おいしい料理を届けるということが先行して、何のために利用するのかという視点の煮詰め方が甘くなっているかもしれない。
イベントが原点の会社ゆえに、このような結論にいきつくまでの時間は早かった。

「イベントスならでは」を加えていく。
ここからが、他社には本当にはまねのできない変化のはじまりである。
ディスカッションの中から、第一弾としてリリースし受注につながっているのが、写真の内定式プランだ。
もちろん、直営農園からの素材を用いたおいしい料理を持っていくだけではない。
式自体の構成を目的に合わせて考えるところからはじめて、必要であれば、パーティーコーディネーターが司会も行なう。

 ソフトとハードが一体になった商品・サー ビスは、イベントスという社名の会社が、一番上手にできるものなのだ。
ここからオフィスイベントはもちろん、あらゆるイベントのサポーターという新しい顔が㈱イベントスの貢献領域に加わっていくだろう。

【HOTERES「サービス・イノベーション 48手-Part2 134」2019.6.7】